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vol.02

株式会社ヤマハコーポレートサービス
代表取締役社長 渡邊 英樹さん
ICT事業部 ITソリューション部 業務システムグループ 相川 竜輝さん
取材時:2022年1月

株式会社ヤマハコーポレートサービスは、ヤマハ株式会社のグループ会社です。
音楽を通して「感動を・ともに・創る」ヤマハグループ向けに、人事・経理・総務・国際貿易・情報システムなどのコーポレートシェアードサービスと総合人材サービス事業・トラベルサービス事業・メディアプロダクション事業・保険サービス事業などのビジネスシェアードサービスを展開しています。

ワーク・ライフ・バランスの推進に対する考え方や方針を教えてください。

当社は、会社方針として「人を大切にしよう」という考え方を打ち出しておりますので、生き生きとやりがいを持って長く働き続けられる職場環境を社員に提供するためにワーク・ライフ・バランス向上を目指し、現在さまざまな取り組みを続けています。

しかし、設立当初は、急速に業務が拡大して社内一部部門に業務が偏るなど、ワーク・ライフ・バランスの取り組みは進んでいませんでした。転換の契機となったのは、2015年からの新卒採用活動でした。採用活動を進める過程で優秀な学生さんほど、定年までの会社生活の中でさまざまなライフステージを乗り越えてキャリアアップしていきたいという意欲があり、学生さんのワーク・ライフ・バランスへの意識、特に子育てと仕事の両立に高い関心を持っていることを実感しました。そのため、全社を挙げてワーク・ライフ・バランスを推進することとし、時間外労働削減・有給休暇取得目標を掲げ、モニタリングを開始すると同時に、外部講師によるセミナーを開催するなどして全社員への意識付けのための活動を展開しました。また 後述の通り、社会的要請に対応するため、年々取り組み内容を拡充して、その成果を社内外に発信してまいりました。

このような取り組みの成果により、当社がワーク・ライフ・バランスを重視した取り組みを積極的に行う企業であることに魅力を感じて入社し、入社後働きやすさを実感される社員も増えています。今後も働き方をめぐってさまざまな環境変化が予想されますが、どのような時代においても社員一人一人にとって働きやすく、それぞれが最大限にパフォーマンスを発揮して笑顔で働き続けられる会社であることを目指し、社員と共に取り組んでまいります。
代表取締役社長 渡邊さん

ワーク・ライフ・バランスに関して、自慢の取り組みを教えてください。

取り組みを5つ紹介します。

フレックスタイムやテレワーク制度導入
フレッスクスタイム制度に加え、2020年度にはテレワーク勤務制度の適用範囲を従来の育児・介護等事情を抱える社員の限定から全社員に拡大して、WITHコロナ時代の新しい働き方を実現しています。

法定を上回る育児介護関連制度・男性の育児休業取得実績
育児介護関連制度は法定以上の期間で利用でき、育児休職制度は女性社員が100%取得して復帰、復帰後子どもが小学校第3学年修了までの育児短時間勤務制度をほとんどの社員が利用しています。さらに男性社員の育児休職取得を推進した結果、取得者数・取得期間共に年々増加しています。

独自の休暇制度
ファミリーホリデー、ライフサイクル休暇、ライフサポート休暇などの特別休暇、私傷病・家族の看護・不妊治療・育児・会社が認めるボランティア活動への参加ほか、多様なニーズに応じて幅広く活用できるライフサポート休暇等、個々のライフイベントに柔軟に対応するため、休暇制度の拡充にも努めています。

従業員による職場環境改善提案・時間外労働削減のための工夫
事務作業をオートメーション化するソフトウエアロボット(RPA:Robotic Process Automation)などの導入により、定常作業を自動化して業務時間を短縮・時間外労働を削減するほか、職場単位での業務改善活動などによって業務上の属人性をできるだけなくしてチームワークで業務遂行できる体制を構築し、各種休職・休暇制度を利用しやすい環境づくりに社員自らも取り組んでいます。

女性のキャリアアップ支援
常時雇用する社員における男女比はほぼ同率でしたが、女性管理職比率は低かったため(2011年4月時点で23%)、管理職も女性のキャリアの1つの選択肢と捉えていただけるよう、女性社員を対象としたリーダー研修を開催しキャリア形成を支援しています。

実際に働いている社員の感想を教えてください。

私は入社1年目ですが、会社のWLBの取り組みは充実していると感じています。制度が整備されているだけではなく、実際に全社を挙げて制度利用を促しているところが良いと思います。

特に私が恩恵を受けていると感じているのは在宅勤務制度です。現在はコロナ禍ということもあり、私の事業部ではほとんどの方が在宅勤務を行っています。在宅勤務では通勤時間が発生しないため、プライベートに使える時間が増えます。その時間を趣味などで仕事の疲れをリフレッシュすることに使っています。ただ、在宅勤務だと仕事とプライベートがあいまいになりやすいため、自分の中でしっかりとメリハリをつけることを意識しています。

また、私はまだ利用したことがないですが、男性の方で育児休暇を取得されている方もいます。入社するまでは男性の方が育休を取る話を聞いたことがなかったため少し驚きましたが、前例があることで男性も育休制度を取得しやすくなっていると感じています。

今後活用していきたい制度として、資格取得支援制度があります。これは業務に必要となる資格等を取得するまでの学習費や試験費を支援してもらえる制度です。1年目の私はまだ行える業務が限られているため、この制度を活用することで個人としての知見を深め、業務に生かしていきたいと考えています。
業務システムグループ 相川さん