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vol.03

一般社団法人 電線総合技術センター
取材時:2023年1月

1991年の創立以来、電線・ケーブルに関する技術専門機関として、研究開発、試験認証、及び研修・セミナーを柱とし、時代の変化に応じて柔軟に事業を展開しています。

ワーク・ライフ・バランスの推進に対する考え方や方針を教えてください。

当センターは、主に電線関係の試験や認証を行う技術者集団であり、定型的な業務もありますが、開発要素の伴うクリエイティブな業務も多くあります。

私たちは、2017年に策定した「JECTEC 2030あるべき姿」の中で、電線・ケーブル評価技術を柱とする製品安全評価の先進技術者集団であり続けることを目標に掲げ、日々活動をしています。その目標に近づくためには、職員一人ひとりが主体的に考え、行動し能力を最大限に発揮して成長していく必要があります。

技術者は、たびたび自分の仕事に没入し、時間を忘れてその業務を遂行する傾向があります。ときには無我夢中に仕事に取り組むことも必要ですが、継続的に良好なパフォーマンスを発揮していくためには、オンとオフを明確にし、充実したプライベートを過ごし心身ともに健康であることが第一であると考えます。

そのため、当センターでは健康経営宣言の下ワークライフバランスの推進に取り組み、フレックスタイム制度や有給休暇取得の推進等の活動を進めてきました。これからもその活動を推進して、社会インフラの基盤である電力・通信システムを支える電線・ケーブルの先端技術者集団として、誇りを持って浜松の地で活動していきたいと考えています。
センター長

ワーク・ライフ・バランスに関して、自慢の取り組みを教えてください。

柔軟な働き方の実現
当センターでは、職員が時間や場所に捕らわれることなく柔軟な働き方ができるよう、全職員を対象にフレックスタイム制度や在宅勤務制度を導入しています。これらの制度は、職員に柔軟な労働環境を提供するだけではなく、職員の自己管理能力向上にも寄与していると考えています。

時間外労働削減のための工夫
IDカードリーダーやERPパッケージを活用した労働時間管理を行っており、全職員の年間累積残業時間と有給休暇取得数を一覧で「見える化」し、社内幹部会議(部長会)、労使協議等で各職員の労働時間の把握及び時間外労働削減のための業務改善の検討等に活用しています。このERPシステムでは、労働時間が、月間の所定労働時間を1時間及び15時間超えた時点で該当する職員に、メール連絡がされる仕組みとなっています。また、月一回、一斉帰宅奨励日を設定し、職員に主体的な労働時間管理を促しています。
職員の健康管理
法律では実施することを義務づけられていませんが、職員のメンタルヘルスへの対応、職場環境改善を目的に、ストレスチェックを集団分析も含めて実施しています。また、時間外労働が月間45時間を超えた職員には産業医面談の受診勧奨を行っています。
職員の感染症予防の観点からは、インフルエンザ予防接種については、予め選定した日時に医師が来所し、職員全員が所内で接種できるようにしています。費用についても、センターの補助があります。また、センター稼働日のコロナウイルスワクチン接種は特別休暇扱いとし、翌日に37.5℃以上発熱した場合も特別休暇としています。その他定期健康診断後の再検査受診費用は、会社負担としています。また、有給のバックアップ制度や年間45日の治療休暇制度により、長期治療者へのサポート体制を構築しています。

その他ユニークな取り組み
永年勤続制度として入社5年、15年、25年、35年の職員への金一封と連続5日間の特別有給を付与しています。また、出向職員が約4割と多い会社であることから、社内コミュニケーションを促進する取り組みも行っています。コロナ禍以降は実施できていませんが、センター長が指名したレクリエーション委員が、新年会、ビアガーデンでの暑気払い、日帰り旅行等のレクリエーションを計画し、費用の半分は会社負担で実施しています。寮は、主に出向職員用に全棟一括借上げであり、その内の一部屋は共用部屋として寮生が歓談等できるようになっています。さらに、キャリアアップ支援として、英語学習への補助金制度があります。

実際に働いている社員の感想を教えてください。

【職員A :主にフレックスタイム制度について】
両親の病院への付き添いなど、これまでは仕事を休んで行くしかなかったことも、フレックスタイム制度があるおかげで行きやすくなりました。遅刻・早退ではなく、制度としてフレックスタイムがあり、職場でも浸透しているので、言いづらさや後ろめたさがなく、取得しやすいです。各職員が自分の生活・ライフステージに合わせた働き方ができてとてもいいと思います。それを職員がお互いに理解し、尊重できていると感じています。
自分で働く時間を管理できるので、早く帰った分、次の日がんばろうとか、モチベーションが上がり、仕事の効率化にもつながっていると思います。「趣味+仕事」「家族との時間+仕事」のように、仕事だけの生活より気持ちに余裕が生まれ、生活がより充実しているように感じます。

【職員B:主にフレックスタイム制度について】
前職場はフレックスタイム制度がなく、通勤ラッシュの時間帯での通勤であったため、渋滞に巻き込まれ遅刻をしないかという焦りと苛立ちで日々ストレスを感じていました。現在はフレックスタイム制度があるため、出勤に対するストレスがなくなり、気持ち良く一日をスタートさせることができるようになりました。
【職員C:主にテレワーク制度について】
週1日妻が不在となる日があるのですが、小学校低学年の子供の帰宅時間に、誰も家にいない状態となるため、妻が不在の日にテレワーク制度を活用しています。子供の帰宅を家で迎えることができるので、寂しい思いをさせずに済み、安全上の面からも大変助かっています。

【職員D:主にテレワーク制度について】
子供の看病をしながら、テレワークやフレックスタイム制度を活用して仕事をすることができました。メールやTeamsを使用しながら、所内とも連絡を取ることができ、スムーズな業務が可能です。

【職員E:主に永年勤続者の連続5日間特別有給休暇について】
永年勤続制度を活用して、近場でのんびりと過ごしました。思っていたよりリフレッシュができ、寛いだ時間を過ごすことができました。特別休暇を取得する前は「5日間も連続で休んで、仕事に支障はないか?」と思っていましたが、特別休暇に向けて計画的に業務を遂行したことにより、休み明けも思っていたほど混乱することなく、スムーズに業務に入ることができました。